教養が身に付く本
「教養のある大人になりたい!!」
これは誰しも思うことではないでしょうか?
池上先生は「リベラルアーツ」という学問で、教養を教えてくれました。
今回ご紹介する一冊は「歴史」や「世界」の視点から教養をわかりやすく教えてくれる至高の一冊です!!!
私達は、なぜ「教養」を学ぶ必要があるかをわかりやすく学べる一冊です!!
『人生を面白くする 本物の教養』
出口治明 著
1.著者の紹介
著者である出口さんは、ベンチャー企業「ライフネット生命」の元代表取締役会長。退任後は立命館アジア太平洋大学の学長に就任され、多くの執筆活動をされています。現在72歳。
ロンドンでのビジネス経験からくるグローバルな視点や、金融の知識を生かした財産管理の基礎知識など、お金や仕事・教養について多くの著書を出されています。
特に若者に対して希望を持って生きて欲しいという前向きな趣向の本が多く、年齢や社会的地位を生かしたポジショントークが少ないのでフラットな姿勢で学ぶことができる点で私の好きな著者の一人です。
⒉この本のポイント
著者は「教養」とは“人生における面白いことを増やすツール”だと語っています。
ただ知識を増やせば良いわけではありません。
次の3つのステップを意識する必要があります。
①知識を持つ
②自分の頭でふに落ちるまで徹底的に考える。
③「自分の意見」をしっかり持つ
この3つができて初めて教養は自身の武器となるのです。
では、なぜ私達は教養を学ばなければならなのか
この本から気づかされたことを2つ紹介します!!
①「この人は面白そうだと思ってもらえるか」
この言葉は、著者のイギリスでのビジネス経験から語っている一言です。
赴任時代の経験から、海外のような契約社会の中であってもビジネスで大切なのは「人間力」だと痛感したそうです。いかに相手に興味を持ってもらえるかが重要なんです!
本書でも指摘されてるように、これからの日本は高度経済成長期のように”特殊な時代”が終わり「普通の国」としてグローバル化した世界と戦っていく必要があります。
そんなグローバル化した社会を生き抜くには”人間力”につながる「教養」は大きな武器になるのではないでしょうか?
出口さんは日本人のリーダー層は仕事のこと以外の分野での勉強が足りないと嘆いています。
②「仕事とはあえて言えばどうでもいいこと」
会社の経営者の方が言われることに衝撃を受けました笑
もちろん、仕事への価値観は人それぞれと断りを入れていますが…
ただその趣旨は納得で、一年は8,760時間。そのうち仕事に費やす時間は
なんと2,000時間!(勤めている職場にも違いますが笑)
仕事に費やす時間は2か3割程度なのです。
「残りの8割の方が大切でないですか?」というのが出口さんの言い分なのです。
なるほどなあ〜!!
2か3割の仕事は、8割の「生活」を確保する為の手段に過ぎないのです!!
日本人は高度経済成長期の強烈な成功体験が忘れられずに、いまだに残業や飲み会など職場にロイヤリティを求める傾向にあります。
前回紹介したドラさんの言葉「そろそ日本人はリラックスすることをうまくなるべき」
が身に染みます!笑
未だに日本人は仕事の話はできても美術や音楽、歴史の話ができないのはどこか悲しいですよね!!仕事に比重を置きすぎて、教養の部分に目を向ける時間がないのかもしれません。
これから「普通の国」として世界と戦っていく為には「教養」にもっと時間を向け
人間としての面白さをもっと鍛えなければならないのです!!
⒊まとめ
出口さんの考察は鋭く、とても読んでいて清々しい気分になれます笑
そして私達はもっと仕事以外の部分の勉強をする必要があることに気づかされます。
本書内では 最低限知っておかなければならない現代社会の教養も勉強できます。
・お金の問題(年金・財産三分法・住宅ローンなど)
・国内・グローバル問題(選挙・TPP諸問題・東アジアの歴史観など)
これら私たちに直接影響のある基礎教養も具体的に解説されていて大変勉強になりました。
これだけ学べてこの価格というのはコスパ良すぎるんじゃないかと思ってしまいました!
最後に、そんな教養人である出口さんは何を通して教養を深めたのでしょうか?
それは本書内にて3つ挙げています!
人生の先輩に人生を面白くするコツを学んでみませんか?
ぜひ本書を手にとって参考にして見て下さい!!!
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