ウイルスも教養の一つ!?
今、聞かない日はない「コロナウイルス」
ウイルスと教養に関係があるの!?
あるんです!!
人類の歩みとウイルスは切っても切れない関係のようですよ
今回ご紹介したい至高の一冊は
『おとなの教養』
池上彰 著
そう!皆さんご存知の池上さんが、今更聞けない「教養」についてわかりやすく解説した書籍です。
流れの速い現代社会を生きるヒントがこの一冊に詰まっています!
読んですぐ結果が出る!という系統の本ではありませんが、
将来必ず自分を助けてくれるであろう至高の一冊です!!
本書内にて「ウイルス」についても教養の一つとしてピックアップされ解説されています。
1.本の要約
「 私たちはどこから来て、どこへ行くのか 」
人類の永遠の疑問であるこの問いに向き合ってきた「リベラルアーツ」*1
という学問体系について、池上さんが「現代のリベラルアーツ7科」を提案、解説しています。
具体的に「現代版リベラルアーツ」とは?
①宗教 ②宇宙 ③人類の旅路 ④人間と病気 ←冒頭のウイルスについてです。
⑤経済学 ⑥歴史 ⑦日本と日本人
この7科目が「私達自身」を知る重要な手がかりになるようです。
2.この本の注目ポイント
池上さん推奨の現代版リベラアーツ7科目は、流れの速い現代社会で必ず知っておくべき内容です。
この7つを正しく理解しておけば、有事に考えるヒントとして必ず役立つはずです。
今回は全ての科目を紹介することは省略させて頂きますが
リベラルアーツから学んだことを3つ紹介します。
①すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる
とても深いですね〜!!
これは本書内の「序章」にてリベラルアーツとは何かについて解説している一説です。
これから最先端の教育を受けても世の中の進歩が早い為、すぐ陳腐化してしまいます。
逆に言えば、「すぐに役に立たなくていいこと」をしっかり学ぶ必要があると言うことです。
長い人生を生きていく上で、自分を支える基盤がしっかりしていれば、世の中の動きが早くてもぶれる事なく、自分の頭で考える事ができます。
著書内では世界のトップ大学、「ハーバード大学」でも4年間リベラルアーツ教育をしっかり受けることを例に出しています。
②進化=進歩ではない
新七科③人間の旅路 について解説している一説ですが
進化は、進んでいると言うイメージがあり、「進んでいるほど優れている」と価値判断も伴っています。
したがって「人類は進化の頂点に位置するので、他の動物は劣っている」とう価値観が生まれてしまいます。
これに人間中心的な考えだと池上さんは警鐘を鳴らしています。
私もつい先日タイに旅行に行ってきたのですが、タイは仏教の考えが生活に根付いています。(新七科①宗教 に関連してきますね)
彼らは例え小さな虫だろうが無駄な殺生はしないようです。人間中心的な考えではなく、命あるものを大切にすると言う考えを、私たちも見習う必要がありますね。
③歴史とは常に勝者によって描かれてきた物語
これは新七科⑥歴史 の項目で記述されていますが
私たちが学ぶ歴史は、ヨーロッパ中心の発想が刷り込まれていると本書では解説されています。
そもそも南米やアフリカに文明はあったのに、なぜ学ぶ時間が少ないかと言うと、
文字で書き記し記録を残せたもののみが現代に伝わる物語を伝える事ができたから
と解説しています。
また、歴史は権力者によって都合よく書き換えられるとも池上さんは指摘しています。
重要なのは、歴史観は多様にあり、一つの解釈で鵜呑みをしてしまわない事です。
様々な歴史観があると理解できれば、紛争や愚行を少しでも回避できるのではないでしょうか。
3.まとめ
書店へ行けば、「速攻で〇〇万稼ぐ方法!!」や「人生が激変する◯◯術!!」
などテクニック本がたくさん溢れていますが、やはり大切なのは「基礎的な事」ではないでしょうか。
池上さんが語る現代版リベラルアーツ七科はすぐに仕事や人間関係に役立つ訳では
ありませんが、必ず今後の人生で考えるヒントになるはずです。
この本では、今話題の「ウイルス」についても
新七科④人間と病気 内にて解説されています。
どうやら「病気」と「人類」には深い関わりがあるようです。
この本ではスペイン風邪やペストを例えにわかりやすく解説しています。
このテーマはコロナウイルスに対しても応用の効く内容
となっていますので、
ぜひ手に取って見識を深めましょう!!!