世界を動かした本10選!!(池上先生厳選)
一冊の本が、国や人の人生を変えてしまう。
このブログ内でも度々”本には、とてつもない強さがある”と紹介してきました。
読んだ人が、内容に感動したり、感化されたり、危機感を抱いて行動に移す。
それによって人々は動き、政府を動かし、新しい歴史を作る...
本がもつ力は恐ろしいと感じる程です!
今回は、実際に世界を動かしてしまった本を10冊紹介します!!
誰でも聞いたことがある本ばかりですが、意外に読んだことがない,,,と感じるはずです!
■参考書籍
『世界を変えた10冊の本』
池上彰 著 文春文庫
■世界を変えた10冊(池上先生選考)
②聖書
③コーラン
④プロテスタンティズムの論理と資本主義の精神(プロ論)マックス・ウェーバー
⑨雇用、利子および貨幣の一般理論 ジョン・ケインズ
⑩資本主義と自由 ミルトン・フリードマン
いかがでしょうか?
聞いたことある書物から、初めて聞いた!って本までありますね!
ただ、中身の内容は意外とわからないと言う人が多いのではないでしょうか??
この本を読むと、これら10冊の本が以後の世界に、現代の私達にさえ影響を与えていることがわかります。(池上解説がわかりやすい!!)
聖書やコーランは、言わずもがな現代においても世界の半分以上の人が、影響を受けていることはわかります。また、マルクスの「資本論」を読んで共産主義国家を作ったソ連が、失敗した歴史を聞いたことがある人も多いと思います。
今回はこれら10冊の内容を解説はしません。
この本を読んで考えさせられた点について2つシェアしたいと思います!!
⑴時の権力者は、都合の良い解釈をする?
世界を動かしてしまうほどの一冊には、人によって解釈の違いが生まれるようです。
例えば、②「聖書」では、本来偶像崇拝が禁止されている中、布教活動の為に絵画を用いたことに反対したギリシア教会と、カトリックに分かれてしまいます。
”生存闘争において有利な品種が保存される”という理論を提唱した⑧「種の起源」に関しては、当時の資本家からは歓迎されました。マネーゲームに勝った方が生き残り、負けた企業は倒産するという弱肉強食の理論が、この一冊の理論と一致したからです。
ただ時に悪い権力者に都合よく解釈されてしまう場合もあります。この本に影響されたナチスドイツについては、精神疾患のあるものや障害を持った者は社会から隔離する対象になるという恐ろしい解釈をしてしまいました。
人間は弱い生き物であり、その時の時代や境遇によって都合よく解釈する習性があるようです。世界を動かす程の至高の一冊でも、それを生かすのも殺すのも”その人間による”ということです。できれば、私達はポジティブにそれらを使っていきたいものですね!
⑵本はインターネットへ
私は気づきました!
この10冊とも出版された時代は、インターネットが発達していない時代です。
”本でしか”人々に影響を与える手段がなかったのです。
それが現代ではどうでしょうか?インターネットの発達により、SNS・YouTubeなど媒体で誰でも、気軽に情報を発信することができるようになりました。(このブログもそうです)
要するに、簡単に人々に影響を与えられる時代になったということです。
それらをポジティブに使うことができる人もいれば、上の例のように都合よく利用する人も現れることを常に頭に入れておく必要があります。
逆に言えば、インターネットメディアより信憑性という点では、「本」にはまだ優位性があるのではないでしょうか?
本が世の中に出るには、ある程度大人の方たちの精査を乗り越える必要がありますから。
ただ、本の売り上げが今後減り続けたら信憑性も低くなる可能性もあると言えます。
出版社も利益が必要ですから、過激な、偏った意見が書かれた書籍が世に出回る可能性もあるのです。
世界を変えた10冊が出版された時代以上に、読む側も厳しい目で接する必要があるのかもしれませんね。
■まとめ
本の恐ろしいところばかり書いてしまいましたが、世の中には人類にとって有益な本もたくさん出ています。それらに出会った時の感動は素晴らしいものです。
このブログでもそのお手伝いができたらと思います。
今回紹介できなかった世界を変えた10冊の本の中には、聞いたことあるけど読んだことがない本もたくさん挙げられていました。
私は、特に「アンネの日記」についての池上さんの解説が面白いと感じました。
・アンネの日記、実は「清純な乙女の日記」ではなかった!?
・この一冊が後の世界にどう影響を与えた?
新しい気づきが間違いなくある一冊です!次回の読書のお供に是非!!