THE BOOK

人生に影響を与える至高の一冊を紹介

大人になって勉強のやり直しをする〜世界史〜

高校の頃の世界史の授業…

 

とにかく苦痛だった!!

 

・覚えにくい国名… なんたら(カタカナ)朝なんとか(カタカナ)

・覚えにくい人名… なんたら(カタカナ)X世

・年号

 

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これ学んで意味あるの?

世界史を学んだところで、大学受験で大きなウェイトを占めている訳でもないし、女の子にモテる訳でもない笑

と思いながらテストで赤点を取らないように無理矢理暗記する…

 

ある程度年を重ねた今、世界史ってめちゃめちゃ重要じゃん!とわかった!

世界史が理解できれば

・世界のニュースを理解しやすくなる

・歴史の失敗を今に活かせる

・世界から見た日本の立ち位置が理解できる

など勉強し直して損はない!!

 

むしろこれからは、コロナウイルスやテロ、東京オリンピックなど今までのように国内だけで完結できる世の中ではない!(実際身の回りでも昔以上にコンビニに外人スタッフが増え、観光地に中国人が激増した!!)

 

今回は、大人の勉強し直しのきっかけを与える本を紹介します!

 

『一度読んだら絶対忘れない 世界史の教科書』

 

 山崎圭一(YouTuberムンディー先生)著  SB Creative

 

 

1.本の概要

・地域や年代がバラバラに紹介されていた教科書(だからただ暗記するだけの科目になっていた怒)とは違い、4つの地域事に時系列にまとめられていて、歴史を流れで理解しやすい

・「中東」も一つの地域としてストーリーがまとめられていて、ヨーロッパ中心主義で学んできた今までの歴史観を別の角度から理解しやすい

朝鮮半島や日本・東南アジア・アフリカの歴史は詳しく触れていない(本書内にてことわりあり)

 

2.この本から学んだ事

4つの地域の物語を読むように、歴史が理解できてしまう当書。高校の頃いやいや学んでいた世界史が、「え?おもしろいじゃん!」と思えた一冊でした。

 

今回はこの本から学べた事3つ紹介します!

 

①宗教を理解しないといけない

アウストラロピテクスが生まれてからなんたら文明が栄えた…

必ずここから世界史はスタートしますよね!

ただ、文明が発達し、人が集まり組織を作り出したそれ以降は、宗教が地域の歴史を変えていったと言っても過言ではないことにこの本で気づかされます。

ヨーロッパ地域はキリスト教、中東地域はイスラム教が、科学が発達した現在まで生活に影響を与えているのが分かります(ノア・ハラリ氏的に言うと、宗教というフィクションを作り出した)

しかもその宗教内の解釈の違いで国が分裂していきます。

 

日本人からしてみれば宗教は、”戦争を生み出す恐ろしい教えだ”と思うのも分かります。

ただ日本も儒教や仏教の教えが現代の生活にも色濃く影響を与えているのと同じです(無意識なだけ)

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イスラム教が世界でどんどん増えている現代。難民問題も相待ってこれからさらに「宗教」は世界を理解する上でもキーワードになってくることは間違いありません。(世界の宗教の中でキリスト教イスラム教が占める割合は約6割)むしろ世界の当たり前を日本は知らないだけなんです。

私達は宗教の知識をもう少し理解する必要があります。

 

 

地政学・環境の重要性

地政学って言うと難しく聞こえるかもしれませんが、その国が地球儀の中のどこに存在するのか?ということです。

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この本を読むと「場所」によって歴史を動かす有利・不利があることが否めません。

 この本は、ヨーロッパ・中東・インド・中国の4地域にわけて説明があり、その地域で強い国が、その他の国をどう侵略していくかがストーリー仕立てでわかりやすいです。(歴史は勝者の歴史です

 

具体的にヨーロッパの中でも農耕がしやすい環境にあったフランスは、技術発展が早く世界史の主役になっていきます。 また、ロシア(ソ連)周辺の東欧の国々は、地理的に常に侵略を受ける悲しい歴史があります。

 舞台をインドに移しても、巨大な国土を持つインドは、国内で様々な気候条件があり、それぞれの環境にあった宗教(主に多神教)が根付いていきます。

 

地政学的に考えると、日本は運良くヨーロッパから遠い東の果てにあった為、植民地政策が届くまでに明治維新を迎えられただけかもしれません…

 

③世界史後半はイギリス・フランスが主役

先ほど述べたように”歴史は勝者の歴史”です。

当然、負けた地域にも文化があったのは確かです。ただ現代まで伝わった歴史観(勝者が残したもの)が私達が学ぶ歴史な訳です。

その点から考えるとイギリス・フランスは世界を舞台に暴れ回った事が、この本からわかります笑 全盛期にはこの2国で世界の半分を所有したと紹介があったくらいですから!汗

日本史も彼らの影響があったのも確かです。 

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暴れ回ったこの2つ主役のたちが悪いのは、属国を統治する為に宗教や民族の対立を利用したという悪行です。これは現在に続くパレスチナ問題やインド・パキスタン問題・アフリカの国境問題しかり…いまだに解決できていない課題ばかりです。

その後、アメリカに覇権を奪われるわけですが、、アメリカの力も弱まった現在。

今後はどこの国や地域が覇権を握るのか、戦争という愚行を抑えられるのか、、

 

ただ今後成長が見込めない日本は、いち早く世界の覇権国から没落した彼らから、今後の世界での立ち振る舞いのヒントが学べることは確かです!!

 

 

3.まとめ

この本を読むと、上述の現代に続く国際問題がいかに複雑かということが分かります。正しい歴史を学んでおかないと理解が難しいのです。

また、歴史の失敗パターンもわかります。読んでいると同じ失敗が繰り返し出てきます。いかに人間は弱い生き物かがわかってきます。悲

 

愚行を遠ざけるには、歴史に学ぶしかありません。もう一度歴史を学び直してみてはいかがですか?

 

■この一冊を読めば理解がさらに深まります

『おとなの教養』 

 池上彰 著 NHK出版新書

 

あの池上先生が、現代人必須の教養科目7つを紹介。

その1つである「歴史」の項目はとても理解に役立ちます。

 

※この本の紹介記事

su-books.hatenablog.com