【まずこれを読め】読書の醍醐味を知るおすすめ名著
『過ごしやすい季節になりました!いよいよ読書の秋、到来です!!』
■今回はこんな方に役立つ記事です!
・読書の秋に良書を読みたいので、おすすめを教えて!
・読書の醍醐味って何?映画じゃダメなの?
今回は年間100冊以上読書をする私SUが、「読書の醍醐味を知るおすすめの名著」を厳選して紹介します!
1.読書の醍醐味とは何か
なぜ読書がいいの?映画を見た方がわかりやすいじゃん!と思ったあなた!
私なりに読書の醍醐味を2つ挙げさせて頂きます。
①認識力が身につけられる
映像を通して理解できるのは“結果”の部分のみであり、読書は結果に至るまでの”過程”を理解できます。主人公が「なぜ」その行動に至ったのかという心理描写などは、映像より本の方が理解しやすいです。「なぜ」の部分をとらえる力こそ認識力ではないでしょうか。認識力が高まれば、相手への共感性や、物事を深く捉える力が身につきます。
②想像力が問われる
当然人の感情や複雑な境遇は、文字で完璧に表すことができません。したがって、その受け取り方や頭の中で想像するイメージは読者によって様々です。(もちろんその描写が上手い著者もいます)そこがまた読書の面白いところであり、その場面を想像するのが楽しいのです。
2.おすすめの名著はこちら
【本の概要】
・ 昭和を代表する文豪、三島由紀夫の代表作と言われる名著
・実際にあった事件「金閣寺放火事件」を題材に、コンプレックスを持った青年僧である主人公が、美の象徴「金閣寺」を放火するまでに至る過程を、告白の形で書いた作品
・昭和35年に新潮文庫で発行され、累計売上330万部を誇るロングセラー小説であり、その評論や研究分析が現代においても尽きることがない、近代日本文学の傑作と評される名著
【選考理由・注目ポイント】
・美しい文章に定評がある三島が、コンプレックスを持った主人公が金閣寺を放火しようと決心するまでの過程・心理描写が抜群に上手い(なぜあの複雑な感情を文字に表すことができるのか脱帽する)
・徹底的に「美」と「死」を追求する人生を送った著者三島が、主人公である青年僧と金閣寺に込めた彼の思想とは?(ある意味ナルシスティックな作品)
・舞台は激動の時代昭和。特に戦争が主人公(著者)に与えた影響とは?
・人生を45年と決めていた鬼才三島(45歳で通称三島事件を起こし割腹自殺)が小説家としても、人生においても脂がのった31歳の時に書かれた文章とは?
3.まとめ
実際に金閣寺放火事件が起きた際、三島より20歳程年上の小林秀雄という評論家がこの事件について「新潮」に論文を掲載したそうです。
要約すると「激動の時代である昭和は狂人に満ち始めていて、この事件は現代におけるまことに象徴的な事件だ」と断じました。
小林氏は憤りや悲しみを唄ったのに対して、三島はこれを自身の文章力を通して「芸術」として表現を試みました。それがこの小説「金閣寺」なのです。
・著者が人生をとおして考え続けた「美」「死」の思想感とは?
・放火犯である狂人を「芸術」で落とし込んだ著者の文章力はいかに?
是非、次回の読書のお供にお役立てください!
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