THE BOOK

人生に影響を与える至高の一冊を紹介

お金との付き合い方

  

今回のテーマはずばり「お金

 

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日本ではお金についての話はタブーと捉えがちです。

 

私も学校で数学や英語は習いましたが、「お金」について教わった覚えはないです。

 お金は生きていく上で切っても切れない大切なもののはずなのに…

 書店に行けば、単純に「お金持ちになる方法!!」のような本は溢れかえっています。それだけ世間の関心がある証拠です。

 

そこで今回紹介する「至高の一冊」は、お金持ちになる!系統と本ではなく、

 正しいお金との付き合い方、働き方について優しく学べる教科書のような本です。

 

これから社会人になる人、その親子さんにも必読の一冊です!!

 

今回、紹介したいのは

 

『幸せの人は「お金」と「働く」を知っている』

新井和宏 著

 

■目次 

 

1.著者の紹介

著者の新井さんは20年以上金融業に携わる、いわゆるお金のスペシャリスト

外資系の資産運用の会社に勤めバリバリ仕事を勤め上げていた矢先、ストレス性の病にかかり退職を余儀なくされたそうです。壮絶な人生ですね…

そこで療養中に出会った「一冊の本」がきっかけで、自分の技術を社会に役立てようと決意され、鎌倉投信というベンチャー企業を立ち上げたそうです。

サラリーマン時代より収入は減ったようですが、幸せを感じられる時間が増えたと本書で語っています。

まさに前回の紹介した一冊「上京物語」であった お金<幸せ を体現するお方ですね。

 

⒉ この本のポイント

この本では、

「お金とは?」

「働き方とは?」

「幸せとは?」

この3つのテーマに沿ってわかりやすく学ぶことができます。

 

その中でも今回ピックアップするのはお金とは?についてです!

本書内で繰り返し言われていることは、

お金は手段であって、目的ではない」ということです。

 

本書ではこんな例を挙げています

あるデイトレーダーに「目標は何ですか?」と質問すると

1億円稼ぐこと」と答えたそうです。

「1億円稼いだらどうされますか?」とさらに質問すると

次は5億稼ぐこと」と答えたそうです。

「では5億手に入ったらどうしますか?」と質問すると

何が聞きたいんだ!!!」と怒ったそうです。

 

要するに金額には意味がないことにこのデイトレーダーも薄々気づいているのです。

お金は目的ではなく、あくまで「幸せ」になる為の一つの道具でしかないのです。

 

これらを踏まえ

お金とどのように付き合えば幸せになれるのかについてわかりやすく本書では解説されていたので

特に印象に残った目から鱗の教えを3つ紹介します。

 

 ①必要とするお金を最小にする 

 当たり前の話ですが、何となく“「年収1,000万」がないと幸せになれない” と考えるより、”「年収200万」でも幸せ” と考えられた方がそれだけ幸せになるケースが増えます。

では、必要なお金を最小にするには?

本書では、「本当に必要な物を必要な分だけ買う事」と語られています。

 

当たり前だけどそれが一番難しい!!!笑

 

流行ってるから とか ストレスがたまるから とか まとめ買いすると安いから とか

社会には人の弱さにつけ込む誘惑で溢れています。私もその誘惑に負けている一人ですが…笑

 

では、あなたに質問です!!

それは本当に必要なものですか??

 

②「貧しい人とは、何もない人ではなく、欲しがる人のことを言う」*1

 深いですね〜! 

本書内にて ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ の名言が紹介されています。

※彼は私の尊敬する人物の一人で YouTubeにもいくつか動画が上がっていますよ

 

彼にとっては「みんなが持っているから」「持っていないと恥ずかしいから」と何となく消費している物欲に飢えた人が、何とも貧しい人に見えたのでしょう。

 

私は、消費する事自体がまずいという訳ではないと思います。

ただ「自分が必要だから買う」ではなく、「何となく」世間に合わせた思考停止状態の消費行動に警鐘を鳴らしているのだと私は思います。

 

では、あなたに質問です!

周りの価値観に影響されていませんか?

 

③合理的に考える経済学が見落とすもの

GDPなど経済力は、その国の幸福度を測る際に使われる指標の一つですよね。

私も経済学部出身な訳ですが、経済学って基本的に人は合理的に行動すると考えます。

AとBの同じサービスがあったら、料金が安い方を選択します。まあ当たり前ですよね

 

経済学者はそのおおよその傾向を見て、世界経済を分析するのです。

 本書ではこの考えをわかりやすく例えています。

 

それは「森と木」の関係性!

 

経済学者は大まかな傾向を見るので「森」を注視します。

ただ、森にある「木」は個体によって様々!

「木」=私達の実際の生活 は人によって様々であり、ときに合理的ではない選択をしますよね?

具体的に言うと、私の「何シーズン前かわからないグランパスのユニフォーム」は世間から見たら価値はないかもしれませんが大切にしています。

他にも大切な人から貰ったプレゼントなど「思い出」や「愛情のあるもの」に人は合理的ではない選択をするものです。

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昨今のブータンのようにGDPからGNH(国民幸福量)への尺度の切り替えなど

お金が必ずしも幸せに直結していないと言うのは世界の常識に変わりつつあるようです。

 

では、あなたに質問です!!

あなたにとって大切なものは何ですか?

3.まとめ

世間には、必要でないものを買わせようと「限定○○個」「優秀なビジネスマンは持っている○○」という誘惑で溢れかえっています。

重要なのは消費そのものを否定するのではなく、自分が必要としている○○」のように自分自身に絶対的な軸を持つ事です。

自身の軸を持つ為には、私から問いかけた3つの質問を繰り返し自分に問いかけてみて下さい!!

 

そして私たちが生きる現代は、本物と偽物が混在して情報が溢れかえっています。

どれが正しく、どれを捨てればいいのか…「本物」を見極めるにはどうしたらいいのでしょうか?

”価格が高ければ質が良くて、価格が安いから質が悪い”とか、”インフルセンサーである彼が言うなら間違いない!”という判断では本物を見極められませんよね!!

 

そんな悩める現代人である私たちに著者は、明瞭に一つの基準を紹介しています。

それは何か?

 

 

それは…ご自身で手に取って確かめて下さい!!!

 

今回は「お金」を中心にまとめましたが

本書ではお金を得る為の行為「働き方」について

また「良い会社」についてもわかりやすくまとめてありました!!

 

人間が生活をしていくうえで切り離せない「働くとは?」についても合わせて理解して、幸せを引き寄せることができるのではないでしょうか?

 

ぜひこの本で「お金」を知り、生活を豊かにしませんか?? 

 

 

*1:ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏:約5年大統領を勤め上げ、報酬の80%を寄付し、本人は月10万円程度で生活をしていた