THE BOOK

人生に影響を与える至高の一冊を紹介

衝撃を受ける読書体験を!

 

外出自粛が続き、時間がある今だからこそ、読んでみて欲しい本があります。

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以下に一つでも当てはまる人におすすめの本です!!

 

・教養を高めたい方

・世界で売れた本を読みたい方

・歴史が好きな方

・読んだ後、衝撃を受ける読書体験を味わいたい方

 

に読んで欲しい至高の一冊です!

最高の読書体験をお約束します!!

 

 

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 上・下』 

ノア・ハラリ著   河出書房新社

 

 

⒈本の概要

・2016年出版(日本語訳)

・世界で2000万部売れた

・著者はイスラエル歴史学者

・生物学・歴史・自然科学の視点からホモ・サピエンスがなぜ地球を支配できたかについて、人類の起こりから現代までを解いた歴史書のような一冊

ホモ・サピエンス認知革命(フィクションを信じ団結できた)によって地球を支配したという斬新な視点がおもしろい

 

⒉この本から学んだこと

 

私達が一生懸命勉強した「歴史」の授業ではあまり触れられない、ホモ・サピエンスが多種族を滅ぼして人類の歩みをスタートさせる(エピソード0的な)ところから現代までを、認知革命という新しい視点から、今までとは違った視点から歴史が学べる一冊。

斬新すぎて読み物としておもしろいし、納得させられ考えさせれます!

 

今回は人類の歴史から、現代を生きる私たちこそ、歴史から学んでおくべき点にフォーカスして2つにまとめたいと思います!

 

 

 

贅沢品は必需品になり、新たな義務を生じさせる

 

これは農業革命について考察している箇所で著者が指摘している点です。

 

例えを出すとわかりやすいので、「メール」で例えてみますと

人類はメールができる前は手紙を書いていました。(最近は年賀状さえ書かなくなりましたね)手紙は切手を張ってポストまで持っていく、そして到着するまでに多くの時間がかかった。

そこでメールができ、地球の裏側でも瞬時に届くようになってパソコンさえあればどこでも送れるようになりました。メールは手紙に変わり、私たちにとってあっという間に必需品になりました。

ただ、便利になった反面、新たな義務が生じたのも事実です。

気軽になった分読むべきメールの数が増え、返信を半ば強要されます。時間が削減できたと思いきや、逆に多くの雑務の時間が増えたのも事実です。(LINEなんてさらに)

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本書内ではホモ・サピエンスが「狩猟型」から「農耕型」への変化が「贅沢の罠」にはまった要因だと指摘しています。

これまで狩猟で一日数時間の労働で限られたコミュニティーで幸せな生活をしていたのに、安定して食料が手に入る農耕へ切り替えた途端、小麦の世話に多くの時間を搾取され、コミュニティーが広がりエリート層(搾取する者)を生み出してしまったと指摘しています。

 

確かに、私たちも日々贅沢品が世の中に生み出されていて、それに恩恵を受けています。

ただ、それはいつかは必需品になり、新たな義務が生じて本末転倒のような事態になりかねないことを私達は歴史から学んでおく必要があります。

 

本当に自分に必要な物は何か?これを常に考えておかなければなりません。

 

 

 

人類の協力ネットワークの大半は迫害と搾取にのためにあった

 

ホモ・サピエンスは”フィクションを信じることによって”協力し合うことができた。

協力ネットワークというと聞こえはいいが、”人類”がこれを使う時には平等な側面はほとんどないと著者は指摘しています。(もちろん貨幣など有益なものも生んでいます)

要するに「搾取する側」が生まれるのです。

先ほどの農業革命により、エリート層が生まれてしまったと書きました。人類はフィクションを作って繁栄させてきた反面、「搾取する側」と「搾取される側」の構造を生み出してしまったのです。

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人類が生み出した宗教、産業革命、資本主義、、、この構造を利用した例を考えればキリがありません。

”フィクションを語ること”はそれを使って”利益を得る側”がいることを常に頭に入れておかなくてはなりません。

 

これからAIなどテクノロジーが発達していくことは免れません。ただそれを生み出すのは”人類”です。そこには利益を得る側がいるということを歴史から学ぶ必要があります。ただ闇雲に贅沢の恩恵を受けるだけでは搾取される側に回ってしまうのです。

 

⒊まとめ

本書では狩猟採集社会は「原初の豊かな社会」と定義しています。

必要最低限のコミュニティーで、必要な分だけ食物を得るために働くという豊かな生活を送っていたのです。

 

ただ人類は「より便利にしよう・贅沢しよう」という欲求により発達しました。ただそれは同時に義務や搾取構造を生み出したのも確かです。

ホモ・サピエンスが生存を勝ち取ってから、地球の支配者になる現代までの流れを振り返った時、本当に人類は幸せになっているの?というテーゼを投げかけてくる本書。

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考えさせられます!!

これが読書の醍醐味ではないでしょうか?

 

時間に余裕がある今、人類が生み出した”贅沢品”のスマホに時間を搾取されていませんか?

思い当たる節があれば、ぜひ読書の時間に当ててみて自分を豊かにしてみませんか??

 

時間がある今だからこそ是非チャレンジしてみて下さい!!