教養としてのクラシック音楽
前回教養編でご紹介した「西洋美術史」に続き、今回はクラシック音楽!
クラシック音楽と聞くと、学校の音楽室に飾ってあった作曲家の肖像画を思い出しますね!
バッハなんて、羊の毛みたいなカツラをかぶっているので、落書きの格好の餌食でした笑
あれから、少しは大人になって(?)改めて聞いて見るといかに彼らが偉大な作曲家だったということがわかります!(今ではYOU TUBEなどで簡単に聞くことができる便利な時代になりました)
知っておくとより人生が豊かになるクラシック音楽!(音楽はリベラルアーツの一科目です)
クラシック?敷居が高そう…と今まで避けて来たあなたに是非!
ざっくりクラシックの歴史や人物が学べてしまう至高の一冊をご紹介します!
■参考書籍
『クラシック音楽全史』
松田亜有子 著 ダイヤモンド社
1.ベートーベンに見るクラシック音楽
世界中のクラシックコンサートで最も多く演奏されている作曲家は誰でしょうか?
答えは、英ウェブサイト「 Bachtrack」によると毎年モーツァルトとベートーベンの2強のようです。
両者とも一度は名前を聞いたことがあると思います。
その中でもこの参考書内で、ベートーベンがクラシック音楽を発展させた功績度で計り知れないキーパーソンとして紹介されていました。
ベートーベンと言えば、
ジャジャジャ・ジャーン♩でお馴染みの「交響曲第5番 運命」ですよね!音楽室にも必ず彼の肖像画が飾ってありました。
ではなぜ、彼がクラシック音楽を語る上で重要人物か、本書を元に探っていきます!
■歴史を変えた革命児
「クラシック音楽」も西洋美術史で紹介したのと同様、宗教や時の権力者と切っても切り離せない関係にあります。
クラシック音楽の始まりも、キリスト教の礼拝の際に歌われる「聖歌」だとされています。
彼ら音楽家は、教会や王侯貴族に仕え”召使い”という低い身分で、指示された曲を作ることによってお金を得ることを生業としていたようです。
(バッハはこの時代”音楽史初期”に活躍した人物)
そんなある意味、形式重視の音楽を打ち破りオリジナリティーを追求し始めたのが、ベートーヴェンなのです!
しかも”召使い”の地位から「フリーの音楽家」という地位を確立した先駆者なのです!
ベートーヴェンが活躍した時代背景も彼の作曲活動に大きな影響を与えたようです。
当時はフランス革命が起きたり、ナポレオンが活躍したいわゆる啓蒙主義の時代。人間は皆平等だ!という理念が彼の作る曲にも色濃く反映されています。
そんな彼の集大成「交響曲第9番 歓喜の歌」は日本でもお馴染みの曲ですよね。
彼が音楽史に革命を起こしたおかげで、後にロマン派(シューベルト・ショパン・リスト・チャイコフスキーなど)と言われる自由に音楽を表現できる時代がやってきます。
2.オススメの作曲家
通知表で「音楽」の成績が常に”2”(5階級中)だった私。笑
全くの音楽ド素人である私が聞いても素晴らしい!と思える作曲家を紹介します!
音楽を自由に表現でき、一般市民がクラシック音楽を嗜む時代になった時代ロマン派の作曲家です。
彼を一言で表現すると”魅せるピアニスト”
実際、容姿端麗イケメンでピアノ弾きが上手く女性からモテモテだったようです笑
代表曲は ”ラ・カンパネラ” ”愛の夢” です。
素人でもわかるピアノの美しさ!!
■スメタナ
リストに影響を受けた作曲家。チェコ音楽の祖として語られる彼の代表曲「モルダウ」を一度聞いてみて下さい。チェコの自然や独立への描いた曲らしいですが、まさに”雄大”という言葉がぴったりです!
しかもこの曲を聴力を失った状況で作ったと言われるから、もう変態の所業としか言いようがありません笑
3.まとめ
小学校の頃痛い目に合わされた音楽の授業も、こうした歴史的な背景を知って改めて見直すといかに人類にとって偉大なものを残した偉人かということがわかります。
世界的な指揮者チョン・ミョンフン氏は本書内で、クラシック音楽の魅力をこのように語っています。
「音楽は、あらゆる障壁、人間同士の間や政治間の壁を乗り越える力を持っています。そしてベートーヴェンやモーツァルトら偉大な作曲家が作った音楽は、国籍を超えた世界にとってのギフトだ」
「百聞は一”聴”にしかず」
是非、耳で最高のギフトを味わってみてください!!