仕事を考える
絶好の花見日和ですが、今週末は不要不急以外の外出は控えましよう!
なぜ外出を控えるべきか、わかりやすく解説しているサイトがこちら
リンク:ワシントンポストWEB記事
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/corona-simulation-japanese/
こんな時こそ「読書」をして自分を磨いたり、ケアする時間に当てましょう!
今回は生活していく上で切り離せない「仕事」について考えてみたいと思います!
今回「仕事」について考える上で参考にした至高の一冊がこちら
『このまま今の会社にいていいのか?一度でも思ったら読む 転職の思考法』
北野唯我 著 ダイヤモンド社
題名から転職を考えている人向けの本?と思いがちですが
”働き方”や“今後のキャリアにおいての判断軸”についてわかりやすく解説した、
・これから働く人
・今後のキャリアを考えている人
・転職を考えている人
会社に関わる全ての人に必読の書となります。
⒈本の要約
著者である北野さんがこの本で言いたいのは「全ての人が転職のカードを持て」という事です。(”持て”であり、”使う”ではないところがミソ)
要するに各個人が「いつでも転職できる状態」を世の中に増やしたいという訳です。
まず日本では未だに「転職」がタブー視されていますよね。
企業にロイヤリティーを求める傾向が未だに強く「終身雇用」「付き合い残業」などがはびこっているのが現状です。ただ時は”令和”であり”昭和的な”働き方を変えて行こうと世間が動き出しているのも事実です。
「2人に1人が転職する時代」と言われる現代社会。
転職をするにしろ、しないにしろ「判断軸」を持つことは、仕事に関わる全ての人が持っておく必要があるのではないでしょうか?
そんな「判断軸」をこの本では、物語形式によってわかりやすく学べます!!
⒉この本の注目ポイント
この本に書かれていることは、大切な事が書かれすぎていて絞る事が難しいのですが
私SU的に勉強になったポイントを3つにまとめさせていただきます!!
①「市場価値」から自分の立ち位置、会社の立ち位置を考えよ!
まず「市場価値」って何?とても抽象的でわかりにくいので解説します。
この本では市場価値は3つの項目で判断できるようです。
A 技術資産 個人
B 人的資産 個人
C 業界の生産性 会社(業界)
A 技術資産
そのまま技術力ですね。今までの仕事で身につけてた専門的な知識や経験を言います。
例:法人営業の新規開拓、チームマネージャー(10名程度)の経験、など
B 人的資産
要するに「人脈力」です。会社が変わっても個人の力で仕事を引っ張ってくる力があるか。
この項目は、ある程度経験を重ねないと習得できない能力かもしれません。
C 業界の生産性
これは例を挙げるとわかりやすいです。
同じコミュニケーション力を使う仕事でも就く職種により給与の違いは歴然です
・ウエディングプランナー (30代後半でも200万程度の方もいる)
・金融業界 (20代で2,000万の方もいる)
この項目は個人ではどうすることもできない項目です。
ただ、この項目については”やりがい”などもあるので給与が高ければいいという指標は、私個人的な意見としては少し違うと思ってしまいますが…
この3点から個人として能力が足りているか、今の仕事はいいのかを確認しておく必要があります。
大切なのは個人の能力を上げていく努力を惜しまないこと!!
だいぶ簡略化して解説しているので、本書を手にとって学んで下さい!笑
②いい会社とは?
著者曰く、「いつでも辞められるけど、辞めない人がいる」会社が一番強い。
逆に「転職は悪」だと会社に依存しないと生きていけない人(過去の栄光にしがみついて努力を怠ってる人間のこと)が職場に多くいる会社は危険でしょう。
また、私がとても共感できたポイントが本書内で書かれていました。
「衰退産業で働くな」
要するに競合も多く、代替可能性が高い仕事のことです。
例えば、”自動車部品商” なんてその典型です(業界で働いている方ごめんなさい)
日本の世界に誇る産業「自動車」の部品を扱う会社は、日本に数えきれない程あるでしょう(競合が多い)そして電気自動車の台頭により、部品を減らされイス自体も減少していきます。
衰退産業で働くと何が悪いのか?
●時代に合っていない、必要とされいない商品・サービスを売らなければいけないこと。自信を持って勧められない商品を顧客に無理矢理売って、しかも結果を求められる。これ程苦痛な事はありますか?
●会社の業績が落ちるとそれに連鎖をかけるように社内の人間関係や悪い噂が飛び交うようになります。
これは私も痛い程痛感してきました。
逆に業績がいいところ程、働きやすいのはある程度相関があると思います。
このように会社にはサイクルがあることを理解しなければいけません。
新興ベンチャー企業もいつかは競合企業が増え、機械などに代替され消滅していく運命にあるのです。しかもその流れはさらに加速していますよね。
③幸せに働くには?
本書でとても印象に残った点を最後に紹介します。
著者曰く、人は ”1%天才”と”99%の凡人” に分かれると。
1%の天才が本を書いて「夢を貫き通せ!!」のメッセージを発信するのであって、凡人は凡人なりの働き方をしろと言っています。
この点については私もとても現実的で面白いと思いました。
では「凡人」が幸せに働くには?
この点については本書を手に取って学んでいただきたいと思います!!
仕事を○○○に例えて考えるとわかりやすい!と本書内で語られていますよ!!
⒊まとめ
「転職」という武器を持てば、個人は自由を手に入れる事ができるし、会社はその社員を魅力で引き留めないといけなくなるので社会にとっても好都合!!
そんな転職から働き方を説いた視点が斬新で面白かった本です。
仕事版の「学問のすすめ」(まとめは下リンク)のような本ですね。
他にも、転職エージェントの罠や自分が活躍できるか確かめる面接時の質問など具体的な内容も盛り込まれた本書。
今回はかなりの部分を端折ってご紹介しましたので、是非各々の仕事観を見直すのに読んでみてはいかがでしょうか?